筋肉のつく食事
【埼玉県さいたま市大宮区】 ★大宮駅前の糖尿病内科★
【糖尿病と食事】田中名誉院長
●筋肉のつく食事
①筋肉が増えると糖尿病にはどんなメリットがありますか?
A:血糖への良い影響が期待できます。
筋肉が増えると基礎代謝が高まり、インスリンの効きがよくなるため、血糖値が上昇しにくくなるといわれています。適切な運動や食事を習慣に
して、筋力アップを目指したいものです。なお、継続的な運動には、体力や新肺機能の向上、減量、ストレス解消などにも効果があります。
②筋肉をつけるためにはどんな栄養素が必要ですか?
A:たんぱく質をしっかりとりましょう。
筋肉のもととなる栄養素は主にたんぱく質です。肉や魚介、卵、牛乳・乳製品などの動物性の食品や大豆、大豆加工食品はたんぱく質が豊富ですから、不足しないようにとりましょう。ただし、ご飯などの炭水化物食品を食べず、代わりに肉や魚などのたんぱく質ばかりを食べていると、体内のたんぱく質、つまり筋肉がエネルギー源として使われてしまい、かえって筋肉が減る可能性があります。主治医と相談して偏りのない食事にすることが重要です。
③筋肉をつけるための食事で注意することは?
A:摂取エネルギーが増えすぎないようにします。
筋肉をつけるための食事のポイントは、たんぱく質を摂取することです。たんぱく質を含む肉や魚などは、同時に脂質も含む食材が多く、とりすぎると高エネルギーになってしまうことがあります。指示カロリーを守り、低脂肪の食材や比較的エネルギーの低い豆腐などの植物性のたんぱく質を含む食品もとり入れるとよいでしょう。また、腎症が進んだ人はたんぱく質の制限が必要なため、食事の内容やとり方を主治医と相談しましょう。