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糖尿病と良質なタンパク質

【埼玉県さいたま市大宮区】 ★大宮駅前の糖尿病内科★

【糖尿病と食事】田中名誉院長(女子栄養大学教授)

糖尿病と良質なタンパク質

①良質なタンパク質について教えてください。どんな食品が含まれますか?

A:必須アミノ酸がバランスよく含まれたタンパク質が良質なタンパク質です。

タンパク質は多数のアミノ酸が結合してできており、どんなアミノ酸がどれだけ含まれるかは、タンパク質によって異なります。人の体内で合成できないアミノ酸は必須アミノ酸といい、食品から摂取する必要があります。必須アミノ酸をバランスよく含むタンパク質は体内で効率よく使われるため、良質とされます。食品では、肉や魚、卵などの動物性の大豆のタンパク質が該当します。

 

②糖尿病の人がタンパク質を摂取する際に注意すること?

A:タンパク質を含む食品は減らしすぎないようにしましょう。

糖尿病の人の中には、高エネルギーを心配して肉などの動物性の食品を必要以上に食べない人もみられます。しかし、タンパク質は不可欠な栄養素で、不足すると筋力や代謝が低下したり、低アルブミン血症(低栄養の指標。体がむくみやづくなる)などを起こすこともあります。タンパク質を含む食品も指示エネルギーの範囲内でしっかり食べることが栄養バランスを整えるために大切です。

 

③合併症のある人はどんな点に注意するべきですか?

A:腎症の人はタンパク質の摂取量に配慮しましょう。

タンパク質は取りすぎると尿素などの老廃物となって腎臓でろ過されて排泄されます。タンパク質の摂取量が少なければ腎臓の負担が小さくてすむため、腎臓の人はタンパク質を含む食品の量に配慮します。ただし、どれだけ食べて良いのかは症状などによって変わるため、医師や栄養士の指示を受けましょう。また、食事全体のエネルギーをたもつために糖質や脂質の調整が必要となるなど、これまでと異なる食事になることを理解して食事療法を進めることが重要です。

 

 

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